ムンプス難聴
ムンプス難聴
難聴と聞くと、突発性難聴、伝音性難聴、感音性難聴etc…は、良く耳にすると思いますが、ムンプス難聴ってご存知でしょうか?
ストレス難聴やヘッドフォン難聴、老人性難聴は割とよく聞きます。でも、ムンプス…?いったいどんなものか名前だけではよくわかりませんね。いったいどんな病気なのでしょうか?
ムンプス難聴とは?
ムンプスウイルスはおたふくかぜの原因となるウイルスだと知られています。このムンプスウイルスが内耳に感染して生じる病気がムンプス難聴です。ムンプスとはウイルスの名前だったのですね!
ムンプス難聴の症状
- 若い年齢層に発症しやすい
→15歳以下、中でも5~9歳の患者が多いようです。
- 片方の耳に発症する
→一般的には片耳のみ発症するケースが多いといわれています。
ただ、稀に両方の耳で症状が見られることもあります。
- 耳鳴りとめまい
→小児ではめまいの症状はあまりありませんが、成人患者にはよく見られるようです。
- 悪心と嘔吐
→内耳障害後のめまいから起こる症状だという可能性も考えられています。
- 聴力障害
→重症の場合、聴力を失ってしまうケースもあります。
そのうえ改善しにくいのがムンプス難聴の特徴です。ムンプス難聴、聞き覚えのないこの病気。ですがなんと日本には1年に100万~200万人がムンプスウイルスに罹患するといわれているのです!その中でムンプス難聴が発生してしまう人は、計算すると1年間で70~140人。こうして見ると、発生するのなんて極々僅かだと思えます。
しかし、200~400人のムンプス患者を調査したところ1人の患者に難聴の症状が見られたそうです。この数字を見ると、ムンプス難聴の発生率は低くはないようですね。ウイルス感染から起こる病気ですから、いつ自分がなるかもわかりません。ムンプス難聴…怖い病気ですね。でも、安心してください。
もうすでにおたふくかぜにかかった人にはムンプス難聴の原因であるムンプスウイルスは感染することはありません。ただ、用心して欲しいのはまだおたふくかぜに罹ったことがなく、予防接種を受けていない方です。「そういえば、まだおたふくかぜになってないなぁ」と思ったら予防接種を受けておくのがいいでしょう。
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